子供が生まれてきて本当にうれしいと思う反面、ちょっと責任感を背負ってしまうなぁと思うことありませんか。
「この子の幸せのために。」
「この子を立派な大人に育てたい。」
「この子に不自由な思いはさせたくない。」
そう思うのはとても立派なことです。
しっかりと愛情を注ぐことはとても正しいことですし、ぜひ、注ぎ続けてください。
でも、実際の子育ての目的って何なんでしょうか。
将来、大人になって迷わないようにしっかりと子供のうちから自分で考えて行動できるように癖づけていきたいですよね。
子供幸せは親の責任だと考えている。
親がしっかりと子供を見ないと行けなと考えている。
子供が失敗すると、親のほうが悲しい
親は親、子供は子供という感覚を持つ

子供のことに対して、過剰に「責任感」をもったり、「期待」をしていませんか。
もちろん、過剰ということなので、基本的な生活の提供であったり、チャンスの提供は必要です。
自分も含めて多いなと思うのは、「子供が失敗した時に、自分が失敗したかのように落ち込む人が多いです。」
でも、失敗したのは子供であって、もしかしたら、実際の当の本人は気にしていないかもしれません。
さらに悪いのは、子供が自分で考える前に親が対策してしまうこと。「あなたにはこっちのほうが向いている」「こうしたら失敗しないと堅実な答えをおしえてしまうこと」です。
失敗こそが最大の勉強

大人もそうですが、失敗こそが最大の勉強です。
成功は失敗の先にしかない
できないことをやってできるようにならないと成長とは言わないのです。
考えてみれば、生まれてきて寝返りもうたなかった赤ちゃんが寝がえりをうち、さらにハイハイをして立ち上がり、歩きだし、走り出す。
この過程において、みんな失敗をしてきたはずです。
失敗しても、転んでもそれでも何度でもチャレンジしてきました。だから、子供は強いんだなぁと感心しますし、子供ができるんだったら大人ももちろんできるはずです。
折角失敗しても、頑張る子供に失敗してはいけないから、「もうやめたらいいよ。」とか「こっちのほうが安全だよ。」って失敗から遠ざけるようなことはしてはいけませんね。
子供自身が考えて、失敗して、痛い思いもする。つまり責任を持たせる、受け止めることを経験させていきましょう。
そんな経験を積ませていかないと、大きくなった時に、「だれかの指示を受けないと動けない、何かあっても誰かの責任する。うまくいかないのは自分のせいじゃない」ということになりかねません。
そうやって自信のない自己肯定感の低い大人になりかねません。
余談です。僕は三人兄弟の長男ですが、年の近い次男が活発で自転車や鉄棒、縄跳びなど先にできていました。運動神経の差もあるけど、実は失敗の量だけを見ると僕はそもそも練習もしていないので失敗はしてません。弟は失敗を繰り返しながらできるようになっていたのです。
弟にできて兄にできないから、ますます失敗しなくなり、そうして成長しなくなっていました。
子供は全く別の人間

子供のことがどんなにかわいくても、子供の一生を見守ることはできません。
どんな学校に行って、どんな仕事して、どんな人と一緒になって、どんな人生を決めるのかは、子供自身が決めることですし、自分で決めてもらわないと困ります。
あとから「お父さんが、おかあさんが言った通りにしたら、こんなことになった。」と言われても親では責任はとれません。
自分自身で決めたことなら、自分が責任をもって解決していくはずです。そんな経験をどんどん小さなときからさせていきたいですね。
そのためには、「子供は別人、子供の失敗は子供の失敗」を思い出して、過度に落ち込まず、また、世間体を気にせずに、「次はできるよ。このチャレンジは無駄じゃない」っとゆったり構えてあげることが重要です。
まとめ 子育ての目的は「自立」
今回は、子育ての目的について考えてみました。
「子供は子供、親は親で別人」
失敗は最大の勉強「失敗の先にしか成功はない」
親は悠然と構えて、子供の応援をする
本当に優しいパパさん、ママさんほどつい子供もためにと思ったり、子供が失敗して悲しまないように、自分が動いてしまいます。
また、子供の失敗を必要以上に恥じてしまう方もいるでしょう。
子供の人生の主役は子供自身ということをしっかりと思い出して、脇役である親が主役より目だないように気を付けましょう。