僕の奥さんは3月まで正社員で働いていましたが、とても忙しい職場で重責もあったので、結果的に退職を選びました。
現在、配偶者(パートナー)の調子がおかしいなと思われる場合の参考にしてください。
相手に元気がなくて気になる、いつも疲れている
仕事の愚痴や不満が増えた
仕事をやめたいと言っている
そもそも「うつ病」の症状とは

「心の病」と言われる「うつ病」ですが患者数は増えていると言われています。出社できなくなりやめてしまう人も多くいます。
自分自身を含めて誰でもなってしまう恐れがあります。また、一度なってしまうと治療に時間がかかったり、再発したりと本人もつらいし家族もつらいことになりかねません。
原因としては、過度なストレスと言われていますが、生活習慣や、その人の考え方などもからみあって引き起こされ、一概にきっかけとなることははっきりしないことも多いです。
うつ病とは
言葉では表現しようがないほどつらい沈んだ気分または興味・喜びの喪失が、ほとんど一日中ほぼ毎日、2週間以上続き、仕事や日常生活の困りごとが出てきてしまう
うつの症状
「うつ病」症状については、以下のようなものがありますので、自分自身や家族に当てはめて見てください。
- 抑うつ気分
- 不安・あせり
- 遠くへ行きたい・消えてしまいたい
- 興味または喜びの喪失
- 意欲の低下・おっくう感
- 自分を責める
- 会話や本などの内容が頭に入ってこない
- 睡眠障害
- 食欲の減退
- 疲労感・倦怠感
- 動悸・息苦しさ・口が渇くなど
- からだの重さや痛み
<当時の奥さんの状態>
不安・あせり :仕事に追われできていないことが気になる
遠くへ行きたい:もともと地元ではない土地に嫁いで来てくれているので、なんでこんなことろに居るのかわからない。
自分を責める:忙しくて、家事や子供のお世話ができずに「ダメな母親」だと公言する
疲労感・倦怠感:「疲れた」が口癖になり、週末も布団で寝ていることが多い
からだの重さや痛み:よく腹痛になっていました
こうやって見ると明らかに「うつ病」の傾向がありますね。当時は、奥さんの不安定が子供にも影響していました。
実際に発症してしまうと、気分が落ち込んだ状態が続き、「学校や会社に行けない」状態になり、日常生活に影響がでます。
うつ病と診断された場合の治療期間
「うつ病」は心の病と言われますが、実際は脳の働きに何らかの問題が発生し、心と体が連動しなくなる病気です。そのため、治療が必要な病気なのです。
治療期間は、1年はかかると言われており、再発の可能性もあります。
段階 | 期間 | 治療方法 |
---|---|---|
1.急性期 | ~3カ月 | 症状が顕在化し日常生活に支障が出る 医師の診断の上、抗うつ剤の服用 |
2.回復期 | ~6カ月 | 症状は回復しつつある 薬は服用し続ける |
3.維持期 | 6カ月~1年~ | 症状が安定化し、社会復帰をめざす 薬は徐々に減らす |
やはり、かかってしまうと本人はつらい思いをします。
「うつ病」になりやすい人

うつ病になりやすい人は「真面目な」「がんばり屋さん」です。
周囲の期待に応えようとして、無理なことを我慢して、やり続けているうちに、自分の心をすり減らしてしまいます。また、決して仕事ができないわけではなく、むしろがんばって成果を上げている人も糸が切れたように燃え尽きてしまう場合もあります。
真面目な人
真面目なひとは本当に言われたことを黙々とこなして、ストレスを抱えてしまいます。
「○○しなくちゃいけない」って思いつめます。
責任感が強い人
仕事が多くて、ほかの人が嫌がるようなことでも、引き受け、そのうえ、引き受けた以上はしっかりとやり遂げようします。
周りの目が気になる人
自分の案件がうまく回っていないと嫌だ。もしくは思われることがはずかしいなど、いい意味では「完璧主義」であり、悪い意味では「自意識過剰」であり、できて当たり前と思っている。
内向的な人
つい責任を自分の中に持ってしまい、自分自身を責める人。できていない自分が我慢できない。
「うつ病」なる前にできること

ただ、聞くに徹する
とにかくコミュニケーションをとることが大切です。
よく言われる通り「頑張れ」というのは頑張りすぎている人に言うと逆効果ですし、「あんまり頑張らなくていいよ。」「もっと気楽に」というのも、大事な仕事だと思っているのにバカにされたような気がしますよね。
なので、素直に聞くことに徹します。
奥さんは、幸いまだ愚痴が言えていたので、それをしっかり聞くようにしました。
「職場の仕事の上司や同僚のこと、さらに業務が多いこと責任を押し付けられること、毎日起こるトラブル」などこちらが聞いていてもしんどいなと思うようなことでした。
もちろん、話したくない日もあるので、その日はそっとしておきますが、話をしてくれる時はしっかりと話を聞きましょう。
僕も含めて男性は「だったらこうしたらいいじゃない。」とか、「そんなの気にしなければいいよ。」ってついアドバイスしてしまいますが、それは逆効果です。
奥さんは話を聞いてもらうこと(愚痴をはきだすこと)が目的なので、それはいったん受け止めます。本当に僕自身が今は職場にも問題がなく、良い状態で居れているので、受け止められましたが、もし自分もしんどかったら難しかったかもしれません。
落ち着いてどうしたいのか話し合う
話を聞いているうちに、本心で仕事を変えたいと思っていること、心身ともに疲れていることがわかり、「やめてもいいよ。」とこちらから提案しました。
最初は、二人で正社員で働いたら、子供の教育費や旅行代なども特に考えずに出せるので、できればやめてほしくないと思ってました。
ただ、奥さん自身も家族(特に僕)への愛情も薄れてしまい、心が離れていっていました。
大事な家族がそんなことにならないためには、いったん退職し、また元気になったら働いてもらえばいいやと自分の中で決めました。
奥さんには、一応「休職や配置転換」もあるから、少しそれで様子を見たらとも言いましたが、気持ちが切れている以上「中途半端」は嫌だそうで、きっぱりやめることにしました。
退職すると決めて最後の半年は、退職できることよりどころに頑張っていました。
退職するのにそんなに頑張らなくていいんですけど、それができない真面目な頑張り屋さんです。
まとめ うつ病になる前にしっかり話そう
誰しも心の病にかかりたくはありませんが、現代では、「真面目な」「頑張り屋さん」ほど心を病んでしまう恐れがあります。
大切な家族が発症してしまうと、治るまでに順調にいっても1年ほどかかります。
そうなる前に、きちんと向き合って話を聞いて聞いて解決策を提案しましょう。
・うつ病にかかると心と体に症状がでる
・一度発症すると治療期間は1年ほど
・「真面目な」「頑張り屋さん」ほどかかりやすい
・そうなる前にしっかりと向き合うことが大事
・変えられるもの、やめたら済むものであればしっかりと決断する